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血圧の正常値とは?その数値は?

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血圧とは、血液が全身に送り出される時に血管壁に与える圧力のことです。

心臓が収縮すると血液を動脈に送り出され血管には高い圧力がかりますが、この時の圧力を収縮期血圧(最高血圧)と言います。

対して血液を送り出した心臓が拡張し、肺などから血液を吸い込んでためようとすると血圧は低くなります。

この時の血圧を拡張期血圧(最低血圧)といいます。

血圧を測定する時には、この2つの数値を測定します。

血圧測定でわかること

循環器系の検査のベースとなるものが血圧測定値です。

血圧が高いと動脈硬化などが原因で発症する脳卒中や心臓病の危険因子となりますので、予防の上で重要な指針となります。

血圧の正常値

血圧の正常値は日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン」を基準にしています。

診察室で測定した血圧の場合は140/90mmHg以上、自宅などで測定した血圧は135/85mmHg以上になると高血圧と診断されます。

そのためこの数値未満が正常値ということになりますが、糖尿病、慢性腎臓病、冠動脈疾患といった合併症を持つ場合にはこの数値よりも目標とする値が低くなります。

血圧が高いと命にかかわる疾患に

高血圧の状態が長く継続すると血管にかかる圧力が高いため、だんだんと血管壁がもろくなっていきます。

そのため脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険因子の1つとしてあげられることになります。

研究機関の調査によると血圧が約10mmHg下がれば、心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクを10~20%、死亡する確率は10%以上低下すると報告されています。

特に脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患については大きくリスクを低減できることが認められていますので、血圧が高い人は正常値に近づけるようにしてこれらの疾患に対するリスクを低減していきましょう。

放置すれば心筋梗塞や脳梗塞を起こす可能性も

心筋梗塞や脳梗塞を起こす原因は、高血圧以外では糖尿病、脂質代謝異常、肥満、喫煙などがあげられますが、他にも高血圧に基づいて起こる脳や心臓、腎臓などの疾患によって発症することがあります。

このように高血圧は心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険を高めてしまいますので、検査で高血圧と診断された場合にはまず血圧を下げる努力をしましょう。

高血圧を解消するために

過度なストレスがかからないように睡眠不足を解消し、喫煙、飲酒なども避けるようにしましょう。

日頃運動をしないという人も軽い運動などを生活の中に取り入れていくことが望ましく、食事も栄養バランスを考えて脂分の多いものやコンビニ弁当、外食などはできるだけ控えましょう。

規則正しい生活が送れるように日々の習慣を改善することが大切です。

それでも血圧が正常値にならないという場合や、軽症だけれど動脈硬化のリスクと言える疾患を持っている人、中度や重度の高血圧の人は医療機関などで降圧薬などの処方を受けることも選択肢として検討していくようにしましょう。

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