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【将来のために】先進医療ってどんなもの?

テレビや保険のパンフレットでもよく見かける「先進医療」。みなさんは、どのような制度かご存知ですか? 

よく聞く言葉だけれど、内容は分からないという方も多いのではないでしょうか。実はこの先進医療、知っておくと将来病気になった時に役に立つかもしれません。

 

先進医療とは、一言で言うと厚生労働大臣が認めた保険適用外の医療技術のことです。近年、その種類は増え続けています。

今回は、この最先端の医療についてご説明したいと思います。

 

そもそも、現在の医療制度ってどうなっているのか?

先進医療の説明の前に、日本の医療制度について知っておきましょう。

日本には、「保険診療」「自由診療」「混合診療」「先進医療」の4つが存在します。

 

  • 保険診療

保険診療とは、ご存知のとおり健康保険が適用される診療のことです。

健康保険に加入している場合、医療費支払いの負担は、小学生から70歳未満が3割、70歳以上75歳未満が2割、75歳以上が1割となります。(現役並み所得者は年齢にかかわらず3割負担)

診療内容は、治療法に法的な制限があります。

 

  • 自由診療

保険が適用しない診療のことです。費用は10割自己負担となります。

そのかわり、保険診療のように治療法に制限がないのでより自分の意思に沿って治療方法を決めることが可能です。

 

  • 混合診療

保険診療と自由診療を混ぜて行うことです。その際、副作用などが出た場合、保険診療での治療でおきたものなのか、それとも自由診療での治療でおきたものなのか判断が難しいため、混合診療は原則保険診療部分も含めて全額自己負担になります。

 

  • 先進医療

混合診療の中でも、保険診療部分を3割負担のままにできる例があります。それが先進医療です。

先進医療とは、厚生労働大臣が定める高度な医療技術のことで、今後保険適用の対象にするか評価している段階の治療を指します。

そのため、自由診療と同様に保険適用外となっており全額自己負担ですが、保険診療部分に関しては健康保険が適用となります。

先進医療の数は、平成29年6月時点で103種類。評価結果によってその後保険適用の対象になるものや、反対に対象から外れてしまうものあるため、その数は日々変化します。

代表的なものでは、ガンに用いる「重粒子線治療」や白内障に用いる「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」などがありますが、それら以外にも多くの病状に対応しており治療用途は多岐に渡ります。

先進医療にかかる費用は?

先進医療にかかる費用は実施する施設によって異なります。

先ほど挙げた「重粒子線治療」や「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」の平均費用を例に見てみましょう。

 

技術名

平均費用

年間実施件数

平均入院日数

重粒子線治療

約309万円

1,787

9.8日

多焦点眼内レンズを用いた

水晶体再建術

約55万円

11,478

1.2日

(「平成28年6月30日時点における先進医療Aに係る費用」より筆者にて要約)

 

見ての通り、ガンに用いられる重粒子線治療は、約309万円という高額な治療費がかかります。

そして、年間実施件数は、1,787件。日本でガンに罹患している人の数は、2016年時点で約101万人(国立がん研究センター統計予測調べ)と言われているので、実施件数としてはこの数は決して多いものでは無いかもしれません。

しかし、受けている方がいるのも事実です。もしかしたら、あなたも将来先進医療のお世話になる日が来るかもしれません。

 

どこで受けられるの?

先進医療はどこの病院でも受けられるというわけではありません。厚生労働大臣に認められた医療機関でのみ受けることができます。

認められている医療機関は、北海道から沖縄までありますが、受ける治療によって異なるので、その治療を実施している医療機関の中から選ぶことになります。

認められている医療機関は、厚生労働省のHPで随時確認できます。

 

意外と件数が多いのは白内障の治療


先進医療と聞くと、ガンの治療が知られていますが、実は昨今増えているのが白内障治療の「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」です。費用は約55万円。

白内障手術には、単焦点眼内レンズを用いたものもあり、こちらは保険適用です。

「単焦点」と「多焦点」レンズ、一体なにが違うのでしょうか?

その違いは見え方にあります。単焦点はピントが合う距離が1つ、つまり遠くにピントを合わせた場合、近くのものはピントが合わずぼやけてしまいます。

それに対し、多焦点は遠くのものでも近くのものでもピントを合わせることができ、より視覚に違和感のない生活を送ることができるのです。

多焦点眼内レンズの手術を受けることにより、老眼も直すことができるため、近年その需要は高まってきています。

 

先進医療に対応した保険はあるの?

先進医療を受ける際は全額自己負担とお伝えしてきましたが、生命保険等の特約には「先進医療特約」というものがあります。この特約は、医療保険やガン保険に付加することによって加入できるものです。

先進医療特約を利用する流れは、通常の保険金給付を受ける時と同様に保険会社にその旨を連絡し、診断書やかかった費用の領収書を取得する必要があります。

保険会社によっては、そのまま直に医療機関へ先進医療給付金を払うサービスを行っているところもありますので、よく確認しましょう。月100円前後の保険料で付加できるので、これから保険加入を考えているかたは付けることを検討してみてもいいかもしれません。

 

まとめ

診療の種類は、「保険診療」「自由診療」「混合診療」「先進医療」の4つがあります。

保険診療と自由診療を混ぜて行う混合診療になると、原則保険診療部分も10割自己負担になります。

先進医療とは、厚生労働大臣が定めた保険適用前の高度な医療技術で、全額自己負担です。しかし、混合診療を行った場合でも保険診療部分は健康保険が適用される制度です。

その種類は日々変動し、受けられる医療機関も決まっています。

先進医療に対応した保険の一つに「先進医療特約」があります。実際に先進医療を受ける機会はそうそう多くはないですが、いざという時治療の選択肢を広げるために加入しておいても損ではないかもしれません。

みんな知ってる?保険料払込免除ってどんなもの?

保険に入ると、保険料を支払う必要があります。必要な保険料を一度で払いきってしまう方法もありますが、多くの方は毎月、あるいは毎年など定期的に保険料を払っているかと思います。

ではもし、死亡保険に入っていて、保険料を自分の収入から出していた人が、突然がんと診断されてしまったら…?

入通院で今まで通りに働けなくなってしまい、これまで通りお金を稼げるかもわからない上に、治療や環境の変化などで様々な費用がかかるでしょう。それでも毎月の保険料は払っていかないといけないのでしょうか?

いつか必要になるだろうと思い入った保険を、突然の事故で保険料が払えなくなったからやめるなんて、あまりに理不尽な話です。

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