血圧の数値が正常より低い状態は低血圧と言われ、最高血圧100mmHg以下が目安です。
低血圧によって冷えやめまい、倦怠感など様々な症状が現れることがありますが生活に支障がなければ問題はないでしょう。
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低血圧の種類と原因
低血圧には大きく分類すると次の3種類に分けることができます。
・本能性低血圧
原因が不明な場合が多く体質的な問題に加えて、無理なダイエットによる偏食や塩分を極端に制限した食事、運動不足などが原因で起こると考えられています。
・二次性低血圧
疾患によって血圧が低下してしまうので、原因としてあげられるのは、出血、貧血、塩分不足、脱水、心疾患、内分泌疾患、神経疾患、代謝性疾患、感染、薬による副作用など様々です。
・起立性低血圧
急に立ち上がった時などに急激に血圧が下がることで起きます。
低血圧で現れる症状
本態性低血圧で見られる症状は、疲れやすさ、めまい、だるさ、肩こり、耳鳴り、不眠、食欲不振、集中力の低下、息切れ、動悸などです。
二次性低血圧の場合、急性であれば意識障害やショック症状、四肢の痺れなどが現れ、慢性の場合にはめまいや立ちくらみ、倦怠感など本能性低血圧症に類似した症状が現れます。
起立性低血圧の場合は一時的に目の前が暗くなったり、気が遠くなってひどい時には失神してしまうこともあります。
他にも胸焼けや動悸、吐き気、みぞおち周辺の痛みなどが見られる場合もあります。
低血圧を予防するなら食事に変化を
塩分には血管を収縮させ血圧を高める作用や食欲増進作用があります。
食塩とミネラル、植物性たんぱく質が豊富な食材を積極的に摂ることが大切です。
ただし摂り過ぎると今度は高血圧の原因になるため、栄養バランスを考えながら食事に取り入れていく必要があるでしょう。
味噌などを中心に料理に活用しながら、たんぱく質が不足しないように肉や魚介類、卵、乳製品、大豆製品などを上手く取っていくと良いでしょう。
乳製品の中でもチェダーチーズは血圧を調整する物質を含むため、低血圧の症状を和らげることに効果が期待できます。
アルコールを控えることも大切
アルコールは血管を拡張させる作用があるため、血液中にアルコールが含まれている間は血圧が低くなります。
低血圧の人はお酒を飲むと起立性低血圧で失神を起こしやすくなることから控えたほうが良いでしょう。
規則正しい生活は健康に必要不可欠
低血圧の人で多いのは朝起きられないということですが、時間ギリギリまで睡眠を取って朝食を食べずに外出するとさらに血圧を低下させることになります。
朝食はその日の活動に必要なエネルギーを備えるためにしっかりと食べることが必要ですので、朝起きられないのであれば早めに寝るようにして十分な睡眠と1日3回規則正しい食事を心がけましょう。
また、現れる症状があまりにひどい場合には医療機関を受診するようにしましょう。