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火災保険を徹底理解!保険金額とその決め方

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相次ぐ自然災害を経験し、そのニーズが高まりつつある火災保険はシンプルなようでその仕組みは複雑です。同じ火災保険でも、商品によっては保険の適用範囲が異なります。また、対象が家財か建物かによっても保険金額の決定方法が異なります。ここからは火災保険の基礎知識についてみなさんと考えて行ければと思います。

【火災保険とは?】

火災保険とは火災による損害をカバーするための損害保険の一種です。個人用の住宅を対象としたものから、企業の不動産や動産を対象としたものまでその適用範囲は様々です。また、建物と家財ではその補償内容に差があります。特に建物においてはその保険料の仕組みは複雑な部分も多いので保険金額の決定方法を記述してまいります。

【建物における保険金額の決定方法】

火災保険の保険金額は建物の価値を保険金額にすることが原則です。この際に利用される建物の価値は、不動産売買に係る市場価値とは異なるので注意が必要です。実際には、築年数や建物の建築構造に基づいて損害保険会社が算定します。また、建物の価値を図る方法としては「新価」と「時価」に大分されます。最近の保険では「新価実損払い」が一般的。旧来型の「時価」ベースの保険では、経年後の建物時価の値下がりが加味されます。つまり、負担する保険料も建物の時価額となり、受け取れる保険金も建物の時価額ということです。よって、経年後に火災に合った場合の保険金額は、新築で購入した代金を下回ることがほとんどです。しかし、「新価」ベースの場合は新築時の価格を保険金額で採用した場合は、いつ損害が発生しても、新築と同様の保険金を受け取ることが可能です。したがって、「新価」の保険に加入した方がより安心といえるでしょう。

【家財における保険金額の決定方法】

家財の保険金額については各世帯のライフスタイルによって様々です。よって、保険会社では、世帯主の年齢や家族構成を元に、家財金額の目安を提供してくれます。それを参考に必要補償額を考えることは有効手段の一つと言えるでしょう。この方法を簡易評価方式と言います。一方で、すべての家財を正確に把握した上で保険契約を結ぶ手法を積算評価方式と言います。一般的には、自分の所有する家財の全てを積算することは難しいので簡易評価方式により保険金額を算出する場合が多いです。
最近では、保険金額を自由に設定出来る保険も人気があります。ニーズにあった保険を選び、適切な保険金額を設定するよう心がけましょう。

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