2016年は熊本県で起きた熊本地震をはじめとして、北海道、茨城、鳥取と、日本の各地で地震が起きて、あらためて地震の怖さを知った年になりましたね。いつどこで地震が起きるかわからないし、この機会に地震保険に加入したほうがいいのかな?そう思った方も多いのではないでしょうか。
では地震保険は一体何年までかけられるのでしょうか?地震保険をお得にかける方法はあるのでしょうか?
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地震保険は国と民間で運営する保険
地震保険は全社共通って知っていますか?そう、実は地震保険は、どの保険会社で入っても同じ保険料なのです!!
それはなぜかというと、地震は交通事故や火災と違って、いつどこで起きるか、どのくらいの頻度で起こるかの予測がつきにくく、一旦大地震が起きるとその損害額がものすごい額になってしまう可能性があるためです。
そのため、民間の保険会社だけで運営することが難しく、国と民間の保険会社が共同で運営することになりました。地震保険料には保険会社の利益は一切含まれず、いつ起こるかわからない地震のために積み立てられているのです。
地震保険はこれからどんどん値上がりする
直近では2017年1月に地震保険の保険料が変わりました。保険料が下がった地域もありますが、この改定で保険料が値上がりした地域がほとんどです。
しかし、この改定はまだまだ始まったばかりで、実は今後2回にわたって値上がりすることが決まっています。(時期は未定です)
先述した通り、地震保険は保険会社の利益が一切含まれていませんので、純粋に今後起こる地震に備えて積み立てているのです。本当は早く国民から保険料を集めて地震に備えたいけど、保険料が一気に上がると大変。だから、3回に分けて値上がりする・・・という苦肉の策です。
ということはすなわち、「今後、大地震が来る可能性が高い」と考えられているということです。
改定による支払い方の変更
2017年1月に変わったのは保険料だけではありません。保険金の支払い方も変わりました。
2016年12月31日までに入った地震保険では、全損、半損、一部損という3パターンの支払い方しかありませんでしたが、2017年1月より、半損がふたつにわかれ、「大半損」と「小半損」という新しい支払い方になりました。すなわち、全損、大半損、小半損、一部損という4パターンになったということです。
3パターンだった時は、半損と一部損で支払う保険金が、半損の場合は保険金額の50%であるのに比べて、一部損の場合だと5%しか支払われず、払われる保険金に大きな差がありました。このような支払い方だと、半損に近い損害があった場合でも、半損に満たないという理由で保険金が5%しか下りなかったのです。
大きい被害を受けたのに、基準に満たないから5%しか保険金が支払われないなんて不公平ですよね!そのような不満を解消するように、半損が大半損と小半損に分かれ、全損と一部損の間で、どのくらい損害があったかで支払われる保険金が変わる仕組みに変更されました。
2017年1月以降、大体の地域で保険料は上がってしまいましたが、支払い方の面では以前よりメリットのある保険に変わりましたので、逆にこれから保険に入った方がもらえる保険金が多くなりやすくていいかもしれませんね。
地震保険は何年更新?
みなさん、地震保険の話の前に・・・火災保険は何年でかけていますか?1年?5年?10年?それとも35年??
以前は火災保険を35年のように長い期間でかけることができたので、家を買った時など、ローンの年数と同じ年数を保険期間として火災保険をかけた方も多いと思います。しかし、今かけられる火災保険は最長10年になったため、一度に10年しか火災保険をかけることはできません。
では地震保険はどうでしょう?地震保険の保険期間は、5年より長い火災保険契約には、1年更新と、5年更新の2パターンがあります。1年更新は1年分の保険料を毎年支払い、5年更新では5年分を一括で支払うことになります。地震保険は長くても5年分までしか一回で支払うことができないのです。
5年分を一回で支払うと、保険料を前もって何年分も支払う分、少し保険料が割安になるのと、途中で保険料の改定(変更)があっても影響を受けないというメリットがあります。ですので、もし5年分の地震保険料を一回で支払う余裕があるのであれば、5年分を一括で契約してしまった方がお得です。
例えば、1年分の地震保険の保険料が50,000円だったとすると、5年分の地震保険の保険料を一括で支払うと222,500円となり、毎年50,000円を5回(合計250,000円)支払うより、27,500円ほど安くなります。
250,000円を銀行に預けておいても、5年で27,500円の利子はつかないと思いますので、地震保険の保険料をまとめて支払ってしまった方が経済的と言えるでしょう。
保険をかけるなら今!
地震保険の保険料が年々値上がっていくのは、その分地震に対する危険が迫っているということです。そして、年々保険料が上がっていくのであれば、今一番保険料が安いということですので、まだの方にとっては保険をかけるのに絶好の機会というわけです。
地震が起こって住む場所がなくなっても、地震保険が立ち上がる力になるように、今地震保険に加入しておきましょう。