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火災保険に入らないとどうなる!?自分の身は自分で守る!!

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2016年の年末、新潟県糸魚川市において、約1万坪を超える範囲が燃えるという大規模火災が発生したことは、記憶に新しいことと思います。火事が起こる確率は低いとはいえ、条件が重なったらこうも大変な事故になるのかと思わせられる、大規模火災でした。火事なんて滅多に起こらないし、なんて考えていたら自分の身は守れないかもしれません。

【火災は賠償不要!?火災保険に入る意味とは?】

火事を起こしてしまった人の責任に関して定めた日本の法律に「失火ノ責任ニ関スル法律」という法律があり、「失火責任法」と略されます。この失火責任法では、『火事を起こしてしまっても、失火人に故意または重大な過失がなければ、その責任は問わない』とされています。つまり、火事を起こして隣の家が燃えたとしても、法律上は賠償する義務がないということです。逆に言えば、隣の家から貰い火をしたとしても、隣人はなんの賠償もしてくれないということです。日本は木造家屋が多かったため、火事を起こしたことで他の家を焼失してしまった時にその責任を負うことになると、莫大な賠償責任を負うことになるということから、重大な過失がなければその責任を負わないという法律が作られたのです。ですから、自分の家は自分で守る、というのが火災保険の考え方です。ちなみに放火は故意ですので、賠償責任を負います。

【糸魚川大規模火災のような時は?】

基本的に火災による自宅の損害は、自分の火災保険を使います。ではもし火災保険に入ってなかったらどうなるのでしょうか。火災保険は自分の身は自分で守るという考え方ですので、多少のお見舞い金は出ることもありますが、入ってなければ基本的には何も補償されません。ですが火災保険には「類焼損害特約」という特約があります。火災保険に入ってない、もしくは補償額が足りなかった場合に、火災を起こした人に賠償の義務がなくても、1億円まで支払うという特約です。ですが上限が1億円ですので、糸魚川のような大規模火災の時は、到底まかなえるものではありません。自分が失火元として入っておくのはとてもいいことですが、被害を受けた場合を考えるとやはり心配ですので、火災保険にはご自身で加入しておきましょう。

【火災保険に付帯できる地震保険について】

近年心配されている地震の損害ですが、地震保険はそれ単体では契約することはできず、メインとなる火災保険にセットで契約するものです。金額は火災保険の30%~50%の割合でつけることができます。火災保険に加入せずに地震保険に入ることはできませんので、必ず火災保険と一緒に加入してくださいね。

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