みなさんは火災保険に入っていますか?
今まで近所で火事なんて見たことないし、交通事故にあう確率より低いんじゃないの??なんて思っている方も多いのではないでしょうか!?実際、火災ってどのくらいの頻度で起きているのでしょうか?
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火災はどのくらい起こっているの
日本で火災による事故は、年間5万件前後おきています。このうち、私たちの生活に影響がある建物の火災は3万件ほどなので、これを1日平均にすると約82件です。
ですので、私たちの周りでは、約17分に1回は火災が起きている計算になります。この数字、多いと思いますか?少ないと思いますか?でも、日本のどこかで、1時間で3~4回も火事が起こっている・・・そう考えるとなんだか怖いですね。
火災が起きたらどうなる?
もし近所で火事が起こって、その火事のせいで自分の家が燃えてしまった時はどうなるでしょう?自分が起こした火事じゃないし、誰かのせいだったらその人がなんとかしてくれるんじゃない?そんな風に思いませんか??
しかし実際は違います。実は火災が起きてその影響で自分の家が燃えてしまっても、誰もあなたの家を直す費用を出してくれないのです。
それは日本の法律で、賠償しなくていいと決められているからです。火事を起こした人が、「わざと火事を起こした(放火をした等)」、「重大な過失がある(寝タバコを繰り返した等)」でない限り、たとえ隣の家から燃え移ったもらい火で自分の家が燃えてしまったとしても、誰も何も払ってくれません。
それは、日本には木造の燃えやすい家が多く、一旦火災が起こると燃え広がってしまいます。火災を起こしてしまった個人がその責任を負うとなると莫大な金額を賠償しなくてはいけなくなるため、わざと火事を起こしたのではないのであればその責任は問わない、ということになったのです。
ですので、たとえ自分が起こした火事じゃなくても、火事が原因で自分の家や家財が燃えてしまった時は、自分で加入している火災保険を使うことになります。火災保険では、自分の身は自分で守る!という考え方なのです。
火災保険に入ってなかったらどうなる?
実際、本当に火災にあう確率は低いでしょ?と思う方もいるかもしれませんね。ですが日本のどこかで17分に1回は火災が起きていると考えると、いつどこで火事が起こるかはわかりません。
もし一軒家ではなくアパートやマンションのような集合住宅に住んでいる場合、上の階の人が火事を起こしたらどうなるでしょう?
幸いにも火事の損害自体はたいしたことがなくて、特に燃え広がることもなく消火されたとします。しかし、その火を消すためには大量の水を使って消火するのです。アパートやマンションの外側から、消防車の放水が行われたら・・・その階下の部屋はびしょ濡れになるでしょうね。
火災保険では消火の際の水濡れ損害も保険金支払いの対象になりますが、もし火災保険に入っていなかったら、びしょ濡れの家財を前に、呆然とすることでしょう。しかも火事を起こした人は支払ってくれませんし、請求することもできません。
このように、火災保険は自分で起こした火災以外にも、もらい火をした場合や、消火活動で濡れてしまった場合にも使うことができるのです。
意外と使える火災保険の補償の範囲
そして火災保険は、保険の内容によって火災以外の事故にも使えます。
典型的なのは台風のものすごい風で屋根瓦が飛んでしまった、大雪が降った時に雪の重みでカーポートがつぶされた、落雷でテレビがつかなくなってしまったなど、そのような自然災害の事故です。
意外と知らない方が多いのですが、ほとんどの火災保険はそういった自然災害にも使うことができるので、ぜひ自分が入っている保険の内容を知っておいてくださいね。
また、寒い時期に水道管が凍って破裂してしまったとか、古くなった排水管から水が漏れて壁や床に被害があったとか、泥棒が家に入って家においてあったお金を盗まれてしまったなど、補償内容によってはそのような事故でも対応できます。
また、保険会社によっては保険に入っている人が使えるサービスがいろいろあるので、こんなことも火災保険で出るの!?なんてこともあるかもしれませんので、何かあった時は入っている保険会社に問い合わせてみましょう!
保険は損得で考えない
保険=お互いに助け合う精神で成り立っています。
だから、長く保険をかけているけど、使ったことなんて一度もない!保険料がもったいない!!なんて思われるかもしれませんが、あなたが支払った保険料は、どこかで事故が起こった人のために使われているのです。
そして、もし自分が事故にあってしまった時は、たくさんの人が払ってくれた保険料で何百万、何千万という保険金がおりることになります。
あなたの支払う保険料が誰かを救うことになりますし、自分に何かあった時は助けてもらえます。自分の身を守るため、今もどこかで起きている事故にあわれた方を助けるため、保険に入っておくことをおすすめします。