もっと身近に保険の知識を

ボヤを起こした時保険は出るの?保険のプロが徹底解説!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

みなさんは、ボヤを起こしたことはありますか?小さい火災事故なら、誰しも遭遇する危険性があります。
「小さい火」と書いて小火(ボヤ)と読みますが、大きな火災にならずに消し止められた火災をボヤと言います。

ボヤを起こしてしまった時、大きな火災に繋がらずよかったと思う反面、被害も少しありますよね。保険はこのような時に役に立つのでしょうか?

火災保険の範疇

ボヤを起こした、これも立派な火災ですね。思わぬ出火で建物や家財に損害を与えた場合、火災保険の支払い対象になります。鍋から火が出て壁を焦がしてしまったら建物の火災保険、鍋やその他のキッチン用品等の物に損害が出てしまったら家財の火災保険の支払い対象となります。

ひとくちに火災保険と言っても、実は「建物」と「家財」で保険の対象が違います。もちろん、それぞれに保険をかけていないと、その物に損害があった時に保険金をもらうことはできません。

持ち家の場合の火災保険

スクリーンショット 2017-05-04 12.09.23
火災保険は建物と家財にわけて保険をかけられるということがわかりましたよね。建物と家財に保険をかけるか、それとも家財だけに保険をかけるかという境目は、その建物が自分の所有物かどうかで変わります。

自分で建てたとか購入した一戸建ての家やマンションだと、その建物に損害があったら自分が困りますので、建物にも保険をかけますよね。

建物の火災保険は、自分が住んでいない建物にもかけることができますが、保険金を受け取る権利がある人は、実は建物の所有者なのです。

借りている家の建物にいくら保険をかけても、万が一の時に保険金を受け取れるのはその建物の持ち主ということになりますので、所有していない建物に保険をかけても保険金は受け取れません。

>>>賃貸住宅の契約の時に火災保険は任意加入?!詳しくはこちらの記事へ

 

賃貸の場合の火災保険

賃貸で家を借りた場合、火災保険は自分の所有の家財にはかけますが、上記の理由で、普通は建物にはかけません。その代わり、借家人賠償責任保険に入ります。この借家人賠償責任保険とは、読んで字のごとく、家を借りた人が賠償する責任を負った時に使える保険です。

スクリーンショット 2017-05-04 12.10.35
賃貸契約の場合、入居する際に通常であれば敷金をとられますよね。この敷金とは、退去する時に、入居した時と同じ状態に回復する費用として充てられます。原状復帰ということです。タバコを吸う人であれば部屋の壁紙を交換する費用であったり、壁や床を傷つけてしまった場合はそれを直す費用だったりしますね。

通常、敷金は家賃の1~3ヶ月分ですので、軽い損害に対しては使えると思います。でももしボヤを起こして壁を焦がしてしまった場合、修理費用が何十万円となると、敷金ではまかなえませんよね。

そんな時借家人賠償責任保険が役に立ちますが、この保険は比較的安い保険料(月100円~200円程度)で1つの部屋を修復する費用を補償することができます。ただし、賠償する額を高額に設定すると保険料も高くなります。

 

火災で賠償しなければならない範囲内

上記で「1つの部屋を修復する費用」と言いましたが、集合住宅でもし自分が火災を起こしてしまって他の部屋に燃え広がった場合、その損害も自分が責任を負わなければならないと思いますよね。

スクリーンショット 2017-05-04 12.11.58
実は火災は、他の家や隣の部屋に損害を与えてしまっても、火災を起こした人に故意や重大な過失がなかった場合は、賠償する義務はありません。これは火災に関する法律で決められています。

日本は木造の住宅が多いため、火災が起きた時に燃え広がる確率が高く、火災を起こした人にその責任を負わせると莫大な賠償額になることから、故意または重大な過失がない限りは火災を起こした人の責任を問わないという法律ができました。

火災保険は、自分の身は自分で守るという考え方なのです。

>>>自分のせいで他人の家まで巻き込んでしまった時の詳しい対処法とは

隣の部屋の人に損害を与えてもその損害を賠償する義務はありませんが、自分が借りている部屋については大家さんに対して賠償する義務がありますので、修復する費用をまかなわなければなりません。

そんな時、借家賠責任保険に入っていれば、保険金が出ます。家を借りて住む場合、この借家人賠償責任保険は火災保険並の補償になりますので、必ずつけておいてくださいね。

まとめ

このように、所有であれば建物と家財両方に保険をかけますし、賃貸であれば家財の火災保険と賃貸物件に対する賠償責任保険に入る必要があります。ボヤを起こしてしまっても慌てずに、その火災が広がらないよう十分気をつけて下さい。

スクリーンショット 2017-05-04 12.02.19

そして自分では消しきれないと思ったら、迷わず逃げてください。物は壊れても直したり新しく作ったりできますが、人の命はそうはいきません。家が燃えてしまってもいくらでもやり直しができます。

事故がないのが一番いいですが、万が一の時には自分や周りの人の命を大事にしてくださいね。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

信頼できるプロの保険プランナーが対応します!

保険は、自分の人生を守ってくれる大事な仕組みです。しかし、保険のことは難しそうで一人で考えるのは大変ですよね。

そんなみなさま一人ひとりに合った保険を、プロの保険プランナーによって無料でご案内します。

相談窓口:03-6657-7788

 


まずは無料相談へ

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*