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地震保険は入るべき?地震の時に地震より怖いもの

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みなさんは朝家を出る前にテレビで天気予報を見て、降水確率が50%だったら傘を持って家を出ますか?個人的には50%といったらかなりの確率で降るように感じるので、傘を持って行った方がいいと思います。では日本で地震の起きる確率はいったいどのくらいあるのでしょうか?

 

【政府の地震調査委員会による見解】

2016年6月10日に、日本政府の地震調査委員会による「全国地震動予測地図」の最新版が公開されました。これは今後30年以内に震度6弱以上の地震がくる確率が何パーセントなのかを日本地図に表したものです。(この予測地図は2016年1月1日を基準に作成されたので、2016年に起きた熊本、鳥取、北海道、茨城の地震のデータ等は反映されておりません)この地図によると、東京都東京都庁では47%、茨城県水戸市、千葉県千葉市、神奈川県横浜市の3都市に至っては確率が80%以上という驚異的な確率で地震が起きると予想されています。ですが、たとえ確率が低くても大地震が起こる確率が0%の地区はありません。実際に、2016年に大きな地震があった熊本、鳥取、北海道も、この予想では確率は低くなっています。ですから、どこの場所でも大地震が起こる可能性は十分にあるということなのです。

【地震が怖いのは揺れだけじゃない!】

建物が耐震構造であるとか免震構造であれば、確かに揺れには強いと思います。そういう建物は、揺れによる被害はそんなにないかもしれません。ですが、地震が起きたあとの火災、地震に伴った噴火・津波が起きた場合はどうなるでしょう?たとえ地震で建物や家財が無事だとしても、時間帯によっては各地から火災が発生し、重大な大火事に発展するかもしれませんし、噴火や津波によって被害にあうかもしれません。火災保険に入っていても、地震による火災、噴火、津波は免責(保険金が支払われない)ですので、地震による損害は地震保険でしか賄えないのです。大地震が起きたあとは現場が混乱し、救助活動もすぐには行えないでしょう。東日本大震災の時、気仙沼でものすごい火災がありましたよね。工業地帯であれば薬品や石油などで想像もつかないような火災が発生するかもしれませんし、大都市は人口が密集しているため、隣の家との間隔が近く、あっという間に燃え広がります。また、海の近くであれば地震による津波が心配されます。決して地震による揺れだけに対策をすればいいわけではないのです。

【津波の恐怖】

特に今後30年の間に大地震が起こる可能性が非常に高い、茨城県水戸市、千葉県千葉市、神奈川県横浜市は、海に面している都市です。東日本大震災の際に、津波がどんどん土地を埋め尽くす様子をテレビで見た方も多いと思います。実際に経験された方や間近で見た方はその恐ろしさを十分にご存知だと思いますが、テレビの画面越しに見るとあまりにも実感がなく、その恐怖が半分も伝わらないのではないかと思います。ですが九死に一生を得た方の体験記などを見ると、本当にその恐ろしさがわかります。立派な建物でさえが津波に飲まれて鉄骨だけになっている姿を見ると、津波の威力というものが計り知れないと感じます。地震による火災も本当に恐ろしいですが、何もかも流してしまう津波も、本当に恐ろしいものです。

【保険金を立ち上がる力に・・・】

あなたは地震が起きたらどうなるか、想像したことがあるでしょうか。学校は?仕事は?家は?友達は?家族は?大切な人は?・・・生活の全てがどうなるか、想像したことがありますか?本当に大変なことは実際に起こって体験してみないとなかなか想像するのは難しいですが、自分の身に万が一のことが起こってからでは遅いのです。思い出の詰まったマイホームや、大切な思い出の品の数々・・・そういうものが一瞬でなくなってしまう事態になるかもしれません。そんな時、先立つものもなく、これから住む場所もないとなったら、これからどうしようと心細い思いをすると思います。有事の際の避難グッズをそろえておくことや、万が一の時の連絡先や集合場所を確認しておくことももちろん大切です。そして地震で失ったものがあっても、地震保険金がその後の生活の希望になり、いち早く立ち直る手助けができるように、地震保険に加入しておくことを強くおすすめします。 

【参考:30年以内に震度6弱以上の地震がくる確率が高い地域】

〈40~49%の都市〉

  • 東京都 東京都庁  47%
  • 山梨県 甲府市   48%
  • 愛知県 名古屋市  45%
  • 兵庫県 神戸市   45%
  • 岡山県 岡山市   41%
  • 愛媛県 松山市   44%
  • 宮崎県 宮崎市   43%

 〈50~69%の都市〉

  • 埼玉県 さいたま市 55%
  • 静岡県 静岡市   68%
  • 三重県 津市    62%
  • 大阪府 大阪市   55%
  • 奈良県 奈良市   61%
  • 和歌山県 和歌山市 57%
  • 香川県 高松市   61%
  • 大分県 大分市   55%

 〈70%以上の都市〉

  • 茨城県 水戸市   81%
  • 千葉県 千葉市   85%
  • 神奈川県 横浜市  81%
  • 徳島県 徳島市   71%
  • 高知県 高知市   73%
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