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抗がん剤の副作用の種類と出現時期と期間

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抗がん剤治療を行うと出る副作用

抗がん剤の副作用は、治療が終ればおさまる副作用と治療が終わっても続く副作用があります。抗がん剤による主な副作用は、悪心・おう吐・脱毛・骨髄抑制・下痢・便秘・口内炎・肝機能障害・腎障害・貧血・血圧上昇・感染症・アレルギー反応・皮膚の異常などがあります。

比較的早い時期に現れる副作用

投与開始すぐ、もしくは翌日など比較的早く現れる副作用には吐き気やおう吐があります。数日間続きますが、抗がん剤の投与が終われば数日以内に吐き気も止まります。アレルギー反応は発疹やじんま疹、発汗、血圧低下など様々な症状がありますが、投与中から投与終了後数時間以内に起こる場合が多く見られます。

また、開始直後から全身の臓器に重い症状が現れるアナフィラキシーがあります。症状が早く出るほど重症になることが多く、急激に血圧低下を伴う場合にはアナフィラキシーショックと呼ばれ死に至ることもあります。

治療後1~2週間後に現れる副作用

血液中の白血球・赤血球・血小板が減少する骨髄抑制も抗がん剤の副作用として見られる症状です。血球の数は投与開始後1~3週間で最低になります。進行すると出血や感染症が起こるので注意が必要な状態になります。一般的には投与が終われば血球数も回復します。

その他、下痢・便秘・口内炎やのどの炎症なども投与が終われば回復します。口内炎を起こす原因は、抗がん剤が影響しているものと口腔内感染によるものがあります。抗がん剤投与開始後、数日から10日くらいの間にできることが多く、2~3週間で少しずつ回復していきます。

治療後2~3週間後に現れる副作用

脱毛や末梢神経の障害で起こる手足のしびれや痛み、まひなどは投与開始後2~3週間ぐらいして現れます。脱毛は投与中進行しますが、一時的なものなので治療が終われば2~3か月後には回復します。手足のしびれやまひなどについては回復に時間がかかる場合があり、程度によっては数か月から1年以上かかる場合もあります。

1年以上続く長期的な副作用

発症頻度は少ないですが、副作用の中には長期的に1年以上続くもの、または後遺症として残ってしまうものがあります。

全ての抗がん剤ではありませんが、腎臓の機能を損なうものなどがあり広範囲に損傷を受けてしまうことで機能が上手く働かなくなります。他にも心臓・肺、聴覚、生殖機能、味覚、神経、認知力などに異常や低下を引き起こす場合があります。

抗がん剤治療の副作用

抗がん剤は現在のがん治療には欠かせない治療方法です。がんをたたく有効な手段ですが、様々な副作用が現れます。現れる副作用は、抗がん剤の種類や治療開始時期、期間などで変わります。短期で回復するものから長期的なものまで様々です。

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