血圧は体の健康のバロメータとも言える指標です。
近年では食の欧米化などによって高血圧で悩む人も増えており、血圧を正常値に戻すためにはどうすれば良いのかを考えていく必要があります。
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血圧の正常値とは?
診察室で測定した血圧の場合140/90mmHg未満、家庭で測定した血圧は135/85mmHg未満の場合が血圧の正常値です。
高血圧を正常値に戻すためには
基本となるのは生活習慣の改善です。
特に食生活を改善することが大切ですので、まずは塩分を1日6g未満に抑えるようにして脂質を減らし野菜を多く摂るようにしましょう。
お酒やタバコは控えることも大切ですし、軽い有酸素運動を取り入れてストレスを溜めこまないようにすること、睡眠不足にならないようにすることも必要です。
ナトリウムが血圧を上げる?
過剰に塩分を摂取すると血管内のナトリウムが増えて浸透圧を上げます。
塩分を摂り過ぎるとのどがかわきますが、水分をたくさんとるとその水分が浸透圧の上がった血管内に入りこみ血液量が増えてしまいます。
血液量が増え過ぎると血管を押し広げてしまうことになり、さらには多くなった血液を送り出す心臓も強く拍動して血圧を上げることになります。
血圧を上げる物質を積極的に摂る
このナトリウムを減らす効果があると言われているのが、野菜や果物に含まれるカリウムです。
カリウムを含む食品を多く摂取することで血圧を下げる対策に繋がります。
生活習慣で改善が見られない場合
食事や運動などで生活習慣を改善しようとしても血圧が下がらないという場合には降圧剤を使うことも検討されます。
降圧剤を使った場合に目標とする血圧は、高齢者であれば150mmHg/90mmHg未満、若い人と中高年では140mmHg/90mmHg未満、糖尿病や腎機能障害を合併している場合には130mmHg/80mmHg未満です。
降圧剤は医療機関で処方されて服用することになりますが、不安なことについては担当医師に相談や確認をするようにしましょう。
血圧を下げるために生活習慣の改善を
生活習慣を改善する必要があると分かっていても、これまでの生活習慣をがらっと変えてしまうのは大変だなというイメージがあるかもしれません。
実際に会社勤務の場合には付き合いも大切となり飲み会に参加しなくてはいけないこともあるでしょうし、仕事によるストレスは溜めたくなくても溜まってしまうものです。
それでも生活習慣の改善は血圧を下げるためにとても重要になりますので、食塩の摂取量を減らし1日のカロリー調整を行うことは大切です。
また、ストレスを溜めてしまわないように自分なりに気分転換できる方法を見つけるようにしましょう。
睡眠不足や不規則な生活、飲酒や喫煙は全て血圧を下げることの妨げとなりますので改善していくことに努めて行くようにしましょう。