もっと身近に保険の知識を

在宅介護による家族の負担や疲れ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

日本は高齢化が急速に進んでいる状況ですが、厚労省の調査で2025年には65歳以上の高齢者数は3,600万人を超えると予測されています。

高齢になった時に介護施設や老人ホームで生活を送るのではなく、住み慣れた家で最期まで過ごしたいという希望を持っている人は全体の6割以上です。

在宅介護が増えると言われる理由

しかしその反面で急速に増え続ける高齢者を受け入れるだけの介護施設の数が確保されていません。

そのようなこともあって、今後は在宅介護というスタイルで介護を行うことが増えていくことが予想されます。

住み慣れた地域で安心して長く生活できるように、各地域では地域包括支援センターなどが設けられてケアシステムの構築に力が入れられています。

在宅介護の主体は家族

毎日新聞が実施した調査によると、自宅で家族を介護している人の約7割の人が肉体的や精神的に限界を感じていることが分かっています。

その中で深刻なのは、2割の人が介護による疲れが原因で殺人や心中を考えたことがあり、暴力をふるった経験があるという人もいたようです。

介護が必要な家族を殺してしまいたいと感じたり一緒に死んでしまおうと考えた時は、介護に限界を感じて疲れ果てた時だそうです。

介護に縛られることで世間との関わりをなくし、孤立した状況で負担を強いられることが介護者の悩みとしてあげられるでしょう。

介護による不眠状態

介護を行っている人の全体の過半数にもおよぶ人が、不眠の状態とのデーターもあるようです。

一晩に起きる平均回数は約7割が1~3回、その他4~9回という回答もありましたのでいかに熟睡できないかを物語っている状況です。

特に認知症などがあると夜間の介助が必要になることが多く、介護を受ける人だけでなく介護者も不規則な生活を強いられることになります。

このような不眠状態の人の中で殺人や心中を考えたことがあると答えたのは約6割です。

このことからも在宅介護は介護者が不眠状態になることが深刻な問題だと言えるでしょう。

いつまで介護を続ければ良いのか

介護は終わりの見えない状況のため、兄弟間で押し付け合いになったり高齢者を虐待するといった精神的にも肉体的にも追い詰められた状況になってしまうようです。

それは介護者が感じる負担が想像よりも大きいということを物語っています。

今後は在宅介護が増加していくことが予想されますので、できるだけ介護を受ける人と提供する人が快適に暮らしていけるような支援が必要となります。

在宅介護を支える仕組みや制度、そして身体的なサポートだけでなく精神的なサポートを行う支援サービスが増えて、安心して自宅で介護ができる環境が整備されることが望ましいでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*