事故で自分の車が損害を受けた場合に補償してくれる保険が車両保険です。
車両保険を付帯するとどうしても保険料が高くなるということで加入を諦める人もいるようですが、修理費用は高額になることもあるため愛車の修理費のためには前向きに検討しましょう。
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車両保険の補償範囲
車両保険には「一般型」と「エコノミー型」がありますが、一般型は自損事故や当て逃げ事故も補償されますが、エコノミー型はそれらの補償はありませんが保険料がその分割安です。
自動車保険を使うと等級が下がる場合がある
事故が発生して車が受けた損害を車両保険で修理した場合などには、原則翌年度の等級が3つ下がります。
ただし事故の種類によっては、等級が1つ下がる事故、さらに等級が下がらない事故もあります。
3等級ダウン事故
次年の保険料が3等級格下げされる事故の例は次のとおりです。
・他人にケガを負わせてしまったことで対人賠償保険金が支払われる事故
・他人の車に追突し、対物賠償保険金が支払われる事故
・電柱に車をぶつけてしまったことで車両保険金が支払われる事故
・当て逃げに遭ったことで車両保険金が支払われる事故
1等級ダウン事故
次年に3等級ではなく1等級格下げされる事故は次のとおりです。
・車が盗難に遭ったことで車両保険金が支払われる事故
・車が車庫で水災に遭ったことで車両保険金が支払われる事故
・車が落書きされてしまったことで車両保険金が支払われる事故
・飛石によってフロントガラスにひびが入り車両保険金が支払われる事故
・台風で飛んできた物にあたってしまい車が壊れた事故
等級据え置き事故は廃止
数年前までは「等級据え置き事故」という事故があり、自分に過失がなく偶発的に起きたことでの車の損害は自動車保険を使用したとしても等級は変わりませんでした。
しかし2013年4月1日以降に等級据え置き事故は廃止となりましたので、1等級格下げされます。
また、ノーカウント事故は、原付で他人とぶつかりファミリーバイク特約から保険金が支払われる事故などが該当します。
本当に保険を使ったほうが得?
自動車事故が発生すると、運転歴に事故歴が残るだけでなく自動車保険を使用すれば等級が下がり保険料が高くなる場合があります。
優良ドライバーでゴールド免許の人はブルー免許になり、自動車保険が最高等級の20等級の人は17等級まで格下げされると保険料負担は高くなってしまいます。
もし等級に変化がある事故を起こし保険を使って修理するべきか迷っている場合には、将来的に支払う保険料と修理代を比較して検討してみましょう。
自費で負担したほうが先々のことを考えると安くなる場合もあります。
保険料負担が重くならないために
自動車保険を使うと保険料は高くなりますので、なるべく保険を使わなくて良いように日頃から安全運転を励行することが大切です。
そして事故が起きた時に大きな額が出費しないように、補償をしっかりと確保しておくようにしましょう。