交通が不便な地域では車は欠かすことができない交通手段として、1人1台家族で数台の車を保有している場合もあります。
家族で複数の車を保有する場合、車ごとにそれぞれ自動車保険を契約することになります。
自動車保険は等級が大きくなるほど割引率が高くなって保険料が安くなります。
等級は家族間で引き継ぎすることもできますが、家族間で等級引き継ぎを行った際にはどのようなメリットがあるのかを理解しておきましょう。
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若い世代の新規スタートの保険料は割高
子供が新しく免許を取得して車を購入することになった場合、自動車保険に加入すると6等級からスタートすることになります。
18歳から20歳の人が新規で保険に加入した場合の保険料は最も割高ですが、統計的に免許取立てのこの世代の事故発生率が高く重大事故のリスクも高いことから保険料が高く設定されています。
子供が親の等級を譲り受けることが可能
例えば親が20等級の場合など、子供がその等級を引き継ぐことで保険料を安くすることができます。
親の自動車保険は6等級から新規加入することになりますが、セカンドカー割引が適用になれば7等級からのスタートになりますしゴールド免許を保有していればさらに保険料は安くなります。
年齢が高いことも加味されるので若い世代が新規で加入するよりもはるかに安い保険料ですみます。
等級引き継ぎの家族の条件
等級の引き継ぎを行う人と受ける人の関係は、配偶者間もしくは同居の親族であることが条件になります。
子供であっても別居している場合には等級引き継ぎは適用されません。
等級の高い父親が単身赴任で生活しているという場合、その配偶者の同居人であることで等級を引き継ぐことができます。
この配偶者については内縁の場合も含まれますし、同居人についても甥や姪など直接の血の繋がりがない場合でも親族なら引き継ぎが可能です。
車を交換するだけは適用されない制度
基本的にこの制度は家庭で利用する自動車を増車する場合、もしくは自動車保険に加入している車を廃車にすることが前提になります。
そのため同世帯で保有する自動車の台数が増減する場合には適用可能ですが、単に保有者を入れ替えるといったことで利用することはできません。
例えば父親が遠方勤務のためハイブリット車に乗っていたけれど、近場に職場が変わったことで父親のハイブリット車と子供が乗っている軽自動車を交換するといった場合、等級の引き継ぎが適用になりませんので注意しましょう。
上手に利用すれば保険料負担の軽減に
若い人が新しく免許を取得して自動車保険に加入する場合など、基本は6等級からになりますので保険料は割高になります。
等級の高い親の等級を引き継ぐことで保険料負担を軽減することができますので覚えておくとメリットのある制度です。