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最近よく聞く引受基準緩和型保険ってなに?

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最近テレビCMで流れたり、雑誌やインターネット上の広告などで見かける生命保険の広告。その中で「持病をお持ちの方でも入りやすい」というのを売りにしている保険を目にした事はありませんか?

このような保険は「引受基準緩和型保険」と呼ばれています。

通常の保険は「持病がある」などの現在や過去の傷病歴によって加入出来るかが判断されます。それは、生命保険がお金(保険料)を出す人たちと保障を受ける人たちが平等に扱われる仕組みになっていることに由来します。

現在や過去に傷病歴がある人は、健康でいる人と比べリスクが高い=平等性が保てなくなると判断されやすいのです。

では、この「引受基準緩和型保険」とは、具体的にどんなものなのでしょうか。

 

引受基準緩和型保険ってどういうもの?

引受基準緩和型保険とは、告知の条件が通常よりも緩めに設定されている保険です。

「限定告知型保険」などとも呼ばれます。

住友生命が平成17年に『先客万頼』という緩和型医療保険を発売して以降、多くの保険会社がこのタイプの保険を発売するようになりました。

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告知とは、簡単に言うと「現在の体況や過去の入院、手術、傷病歴などを保険会社に知らせる」ことです。

基本的には保険会社指定の「告知書」という用紙に沿って告知をすることになります。

告知書には名前や住所、職業などを書く欄と、一般的な告知書であれば平均10項目程の質問が載っています。

内容は一例として

  1. 最近3ヵ月以内に医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか。
  2. 過去5年以内に継続7日以上の入院をしたことがありますか。
  3. 過去5年以内に指定の病気で医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか。
  4. 過去2年以内に、健康診断・人間ドックを受け、指定の臓器や検査の異常を指摘されたことがありますか。

などで、これに「はい」「いいえ」で答え、はいの場合は病名や治療の状況の詳細などを記入します。

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引受基準緩和型保険は、告知する項目が一般の告知書よりも少なく、平均を取ると5項目ほどしかありません。

内容も、一例ですが

  1. 最近3カ月以内に、医師から入院・手術・検査をすすめられたことがありますか。
  2. 過去2年以内に、病気やけがで入院をしたこと、または手術を受けたことがありますか。
  3. 過去2年以内に指定の病気で入院をしたことがありますか。

など基準が緩めになっています。

今回の例で比べてみると、一般的な告知書では最近3カ月以内に医師の診察を受けているだけで1.に該当してしまいますが、緩和型の1.では医師の診察を受けていても「入院・手術・検査をすすめられた」ことがなければ該当しません

また、健康診断や人間ドックを受けたかの告知は一般の告知書にしかありませんので、健康診断で指摘を受けてしまった人でも、緩和型の告知書には書く必要がありません。

更に緩和型は「決められた告知項目に該当(「はい」)が一つもなければ加入可能」と、引受の基準がはっきりしています。

 

引受基準緩和型保険と通常の保険の違いは?

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引受基準緩和型保険は入りやすい分、通常の保険と比べて物足りない部分も存在します。

 

1.保険料が割高である

健康上にリスクのある方達が多く加入する為、保険料は通常と比較して高めに設定されています。

 

2.通常の保険では存在する保障や特約が違う場合がある

同じ保険会社の通常の保険と引受基準緩和型保険では、どちらも医療保険だったとしても保障内容や付けられる特約に差異があることがあります。

 

3.契約日から1年間は、保険金額が50%になる

引受基準緩和型保険は、通常の保険と同じく申込みが引受されれば申込日に遡ってその日から保障を受けられます。(がんに関する保障など、一部を除きます。)

しかし、1年後の契約応当日までは、受け取れる保険金は50%に半減されます。

 

持病や傷病歴がある場合はすぐ引受基準緩和型保険を考えるべき?

引受基準緩和型保険に入ろうとする理由が

「まだ通常保険に申し込んだことはないけれど、入れない気がするから」

「通常の保険に一つだけ申し込んだけど加入が出来なかったから」

といった場合、もしかすると引受基準緩和型保険を選ぶのは早計かもしれません。

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何故なら保険会社によって引受の基準は違っているので、ひとつの保険会社から断られても、他の保険会社の通常の保険に入れる可能性がある為です。

また、告知の書き方によって結果が変わって来ることもあります。例えば告知書に「腰痛で通院中」とのみ記入し、腰痛の原因を記入しなかった場合、保険会社は最も深刻な原因を想定することがあります。

この場合なら「腰や脊髄部分に悪性の腫瘍が出来ている」などです。

もし本当に悪性腫瘍が原因なら通常の保険では引受出来ませんが、実際はぎっくり腰や骨盤の歪みが原因であれば病状の深刻さは変わってきますので、原因をちゃんと告知すれば少し話が変わって来る可能性もあるのです。

 

通常の保険に入れるかもと言っても、無条件の場合もあれば、特定部位不担保(特定の部位の保障をしないという条件)が付く場合など引受の判定は多岐に渡りますので、まずは自分の罹った傷病の「原因・病名」を正しく把握し、保険のプロに相談してみるのが良いでしょう。

 

引受基準緩和型保険の上手な入り方は?

もし一時的な傷病歴で通常の保険に入れなかった場合は、まずは引受基準緩和型保険に加入し、通常の保険に入れるようになったらそちらに切り替える、ということも選択肢のひとつです。

これまで全く生命保険の加入を検討した事が無い人は、最初に通常の保険の加入を考え、難しいと確定した場合に引受基準緩和型保険に申し込む、という流れが無難でしょう。

どちらの場合でも、自分ひとりで考え判断するのは難しいので、きちんとプロに相談しながら手順を進めていくことをおすすめします。

まとめ

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以上が引受基準緩和型保険のお話になります。いかがでしょうか。

通常の保険に入ることが難しい場合でも入れる可能性が高い分、通常の保険と比較すると見劣りしがちです。

しかし大きなお金のかかる病気やケガをしてしまう可能性は生きている限りありますので、無保険状態より入っている方がいざという時の安心に繋がるでしょう。

保険は必要になった時、金銭面や精神面で心強い支えとなります。自分の体況や環境に合ったものに加入し、しっかり準備をしておきましょう!

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