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自動車保険における「全損」の考え方

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任意で自動車保険に加入している方は多いのではないでしょうか。ドライバーにとって、万が一のリスクを回避するためにも自動車保険への加入は必要不可欠です。その仕組みは簡単なようで意外に複雑です。しっかり理解した上で加入しなければ、実際に事故が起きた時には保険金の支払いを受けられないケースもあります。保険は仕組みや補償内容がわかりずらい場合も多いです。ここでは万が一に備え「全損」の定義を確認したいと思います。

【車両保険は2種類に大分出来る】

車両保険は大きく分けると、一般条件型の補償と車対車や限定危険のみを補償するタイプに分類できます。もちろんそれぞれで保険料も異なります。一般条件型の車両保険は、あらゆるリスクに起因する損害に対応可能です。接触や衝突事故の他にも、浸水や火災による損害についても補償の対象になります。保険料の適用範囲が広い分、保険料は割高です。一方で、車対車や限定危険のタイプは保険の適用範囲が限定的。車両同士の事故に起因する損害や、交通事故以外の災害補償に適用範囲が限定されています。その分保険料は安く設定されているのが特徴です。

【「全損」の定義を再確認】

決して車両が全壊した時だけが「全損」な訳ではありません。その他にも二つほど全損における定義があります。保険金の支払額にも及ぼす非常に重要な項目になりますので、その定義と内容を再確認しておきましょう。まずは、車が盗難にあってしまった場合。こちらも「全損」の定義に含まれます。また、車両の修理費が保険価額以上になってしまった場合も「全損」扱いとなります。ただし、経過年数に応じて車両の時価額を算出するため、細かい算出方法があります。

【全損における注意すべき点とは?】

自身の過失に起因する事故ではない場合でも、保険会社から修理費を補償してもらえないことがあります。損害保険においては、損害を受けた「モノ」の価値を超えて保険料を支払われることがありません。例えば、500万円で購入した新車の時価が、減価償却が行われ、5年後に250万円まで値下がりした場合。仮に、この年に車両事故を起こし、修理代が300万円掛かってしまうとする。このようなケースでは「時価額」の250万円までしか保険金は支払われません。

意外に仕組みが複雑な自動車保険。たくさん保険を掛けているから安心と言う訳でもありません。基礎知識を再確認し、適切な保険加入に努めましょう。

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