世の中にはたくさんの自動車メーカーがあって、そのたくさんあるメーカーの中でもいろんな車種がありますよね。例えばトヨタで言えば、人気のランキングの上位5位に入るのが、アクア、プリウス、カローラ、ヴィッツ、クラウンだそうです。
この5つの車はすべて普通乗用車で、軽自動車はひとつもありませんが、自動車保険に入った時、保険料は全く異なります。全部同じ普通乗用車なのに保険料が違うのはなぜなのでしょう?
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個々人で保険料が違うのはなぜ?
みなさんは保険料がどのように決められているか知っていますか?保険は、事故の起こりやすさ、起こりにくさによって保険料が変わってきます。つまり、リスクが高い=事故を起こす確率の高い人ほど高い保険料をもらうように、リスクが低い=事故を起こす確率の低い人ほど低い保険料をもらうようにできているのです。
保険は入っている人のリスク(=事故の起こりやすさ)実態に基づいて、平等になるように保険料が決められています。
自動車保険で言えば、免許取りたてで事故を起こす可能性の高い18歳の人より、運転にも慣れていて判断力もしっかりしている40代の人の方が、保険料は安くなります。
考えてみてください。全員が同じ保険料であったら、事故を起こす確率の高い免許取りたての人や、判断力の衰えたご老人の保険料まで、事故率の低い30~50代の方が負担することになるのです。事故も起こさないのに、なんでこんなに保険料が高いの!ということになりかねませんよね。そういうわけで、保険料はリスクの実態にのっとって、事故の起こりやすさ、起こりにくさによって決められているのです。
年齢だけですべてを決めているわけではありません。同じ40代でも、事故を起こしたことのある人とない人では保険料が違う仕組みになっています。
現在ではほぼすべての保険会社がこの仕組みになっています。事故を起こしたことのある人=これから事故を起こす可能性が高い人として、事故を起こしたことのない人に比べて保険料が高くなるのです。
車種によって保険料が違うのはなぜ?
前述の通り、保険料はみんなが平等になるように、リスクの大きさによってそれぞれ決められるということがわかりましたよね。それではなぜ自動車保険において、車種によって保険料が違うのでしょう?
保険料は事故の起こりやすさや起こりにくさで決まりますので、その車種の事故率によって決められます。そのため、乗っている人にかかわらず車種によって、よく事故を起こしている車種ほど保険料が高くなります。
軽自動車は一律同じ保険料ですが、普通乗用車の場合、その車がどういう事故を起こしやすいかという統計のもと、料率というものが決められていて、その料率によって保険料が決まります。料率を決めているのは4種類の事故で、対人、対物、傷害、車両で、この4種類の事故の起こりやすさによって保険料が変わります。
例えば若い人に人気のある車種であれば、免許を取りたての若い人が多く乗るため、対人や対物の事故率が高くなり、保険料が高くなります。また、中高年に人気のある自動車で、対人、対物のような事故が少なくても、盗まれる事故率が高いと車両の料率が上がり、そういう理由で保険料が高くなる車種というのもあります。
このように、どんな年代の人に人気がある車種なのかということで、起きやすい事故の傾向があります。
自動車の装備によって保険料が割引になる場合も
自動車の装備で、事故が起こりにくくするための機能がいろいろありますよね。そういう装備によって保険料が割引になる場合があります。イモビライザー(盗難防止装置)は盗難を防ぎますし、新車であれば古い車に比べて故障のリスクは少ないですよね。
最近では、センサーによって自動的にブレーキがかかり追突などの事故を防ぐ、衝突防止装置が付いた自動車も多くなりましたよね。この装置がある自動車は、装置がない自動車に比べて追突の事故が少ないということで、2018年1月1日以降の料率に反映されるため、保険料が下がる予定です。
自分が入っている保険会社で、どんな割引があるか確認してみてくださいね。
車種によって保険料を比べてみよう
自動車によって料率が違うことで保険料が変わってくるとしたら、今後選ぶ自動車にも影響が出てくるかもしれませんね。軽自動車であれば車種によって保険料が変わることはありませんので気にする必要はないですが、普通乗用車で気に入った自動車が2種類以上ある場合、保険屋さんにこの車種は保険料がどのくらいになるの?と聞いてみてもいいかもしれません。
その自動車の「型式」と「グレード」がわかればだいたいの保険料を計算することはできますので、もし自動車を買う時に迷うようであれば保険料も参考にしてみてください!
同じ種類の自動車でも型式がいくつかあって、その型式によって料率が違う場合がありますので、正しい保険料を知りたいのであれば、きちんと型式を確認してくださいね。