学校を卒業されて、長い学生生活を修了された皆さん、おめでとうございます!5月に入り、社会人としての自覚が徐々に出てきたところでしょう。
年齢、精神、経済…あらゆる面で自立することになる社会人という身分。できれば自分の身にもしものことが起きた時も、あまり周りに迷惑をかけずにいたいですよね。
そんな時、生命保険に入っていれば、自分や周りの人たちの経済面の負担を減らすことが出来ます。
では、具体的にどんな保険に入っておくとよいのでしょうか。
まずは医療保険、併せてがん保険や特定疾病保険に
最初に考えていただきたいのは、医療保険です。病気やケガで入院・手術などをした時に保険金が受け取れるものです。
生命保険というと、亡くなってしまった時に保険金が支払われるというイメージが先行しがちですが、病気やケガを理由に保険金が支払われる件数の方が圧倒的に多いのです。
入院してしまうとその分働く事が出来ませんので、有給を付与される前や使い切ってしまった場合は「出費はかさみ、収入は減る」という最悪の状況に陥ってしまいます。
そんな時の経済負担を減らせるように、まずは医療保険に入っておくと安心です。
保険には「特約」というオプションを付けることが出来ますが、医療保険でおすすめをしたいのは「所定の病気や状態になった時に一時金が支払われる」特約です。
この特約は「所定の病気や状態になってしまった時に、大きなお金を手元に用意できる」という点がポイントです。というのは、入院や手術の保険金は、自分で医療機関に建て替えて払ってから、保険金を請求して受け取るという形に対し、治療に入る前に大きなお金を用意することが出来る一時金は、それからのお金の使い道や計画を立てやすいのです。
また、併せてがん保険や特定疾病保障保険に入っておくと、該当する病気や状態になってしまった時に貰える一時金を手厚くすることが出来ます。この2つも必要な保険と言えるでしょう。
なお、特定疾病保障保険は、保険会社によって「心疾患か心筋梗塞か」「脳血管疾患か脳卒中か」など、保障の範囲が違っていることがありますので、入る時は注意してください。
>>>【三大疾病など】入院することになった時その期間やお金はどのくらい?
次に、死亡保険に
医療保険の次に考えるべきなのは、死亡保険です。
一般的に死亡保険と呼ばれていますが、この保険は厳密にいうと「死亡・高度障害時の保険」なのです。
つまり、保険金の支払事由として「死亡した時」以外に「高度障害と呼ばれる状態になってしまった時」というものがあるんです。
高度障害とは、生命保険会社が決めた以下の7つの条件に当てはまる状態を言います。
- 両眼の視力を全く永久に失ったもの
- 言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
- 中枢神経系・精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
- 両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
- 両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
- 1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったか、またはその用を全く永久に失ったもの
- 1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの
(生命保険文化センター『高度障害保険金の受取対象となる高度障害状態』より引用)
…
少し簡単に例を挙げるなら、大きな事故や病気をしてしまい両目を失明したり、両腕を切断したり、下半身不随になったりなどの大きな障害を抱え、健康な今まで通りの生活が出来なくなってしまった状態です。
そういう時には「高度障害保険金」という形で保険金を受け取ることが出来るのです。
「死亡保険金」として受け取る場合は「保険の対象となる人が亡くなってしまう」ことが前提のため、保険金はご遺族が受け取ることになります。
しかし「高度障害保険金」として受け取った場合は、まだ保険の対象者が存命している為、身体が動く状態であれば、自分で保険金を受け取り自分の為に使うことが出来ます。
前項の一時金にも共通しますが、受け取った保険金の用途に縛りはありません。
治療や生活環境を整える費用としてだけではなく、夢を叶える為や新たな人生を歩み始めるための資金とするなど、自由に使うことができます。世界一周の海外旅行に行きたいという夢をお持ちの人なら、その旅行資金にしても問題ないのです!
死亡保険という名前だと少しマイナスなイメージがありますが、高度障害状態の保障まで含めて考えるなら、これは「生きるための保険」と言えるでしょう。
まとめ
新社会人として最初に入るのにおすすめする保険をご紹介しました。
最後に、どちらの保険にも共通してお伝えしたいのは、「今後結婚などでライフスタイルが変化した時に、見直すことを前提としておく」ことです。
保険はその人にぴったりのものを選んでこそ、万が一の時の保障として効果を発揮します。その為、環境が変わった場合はそれに合わせて保険も調整してあげる必要性があります。
今は様々な保険商品が出ていますので、プロと相談しながら、「今の自分」にあった保険を見つけてください!