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乳房にしこりと痛みがある場合は乳癌?それとも良性腫瘍?

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乳がんには痛みがない?

一般的に乳がんで痛みを伴う症状はごく稀です。乳房に痛みを感じる場合には、そのほとんどが乳腺炎や乳腺症であることが多いでしょう。ただし早期発見を見逃してしまわないために、痛みを伴う場合もあるということを認識しておきましょう。

 


乳房が痛み、しこりが出てきたケース

乳房の痛みをきっかけに乳がんの発見に至ったという人も中にはいます。痛みの現れ方としては、乳房の片方だけがチクチクした痛みがあったという場合、他にも刺すような痛みが1週間くらい継続していたという場合もあるようです。そして痛みの後で、しこりができたというケースもあります。乳房が痛む場合には、良性疾患である乳腺炎などのサインであることがほとんどなのですが、その中には乳がんのサインが紛れ込んでいる場合もあります。

炎症を起こしている乳がんが痛むケース

悪性度が高くて進行が早い乳がんの場合には、乳頭や周辺皮膚が熱を持って痛むという場合があるようです。乳房が腫れてむくんだり、毛穴がみかんの皮のように目立つなど表面に症状が現れてきます。

乳がんではなく乳腺症の場合

乳腺症は乳腺にホルモンの働きが影響して生理的な変化を起こす症状です。乳腺が卵巣ホルモンの影響を受けながら増殖と萎縮を繰り返すことで、繊維化している部分が混ざり合って色々な大きさや硬さのしこりを形成します。症状として乳房の痛みや張り、しこり、乳頭からの分泌物などの症状がみられます。

胸のしこりで良性のもの

胸にしこりや痛みがあると、どうしても頭に乳がんではないかという心配が浮かんでくるでしょう。しかししこりができる良性の疾患もたくさんありますので、すぐに判断せずに気になる場合には医療機関を受診するようにしましょう。

・乳腺炎
乳腺が何かの原因により炎症と細菌が感染を起こした状態

・繊維線種
20~40代の女性に多く、しこりの大きさと形は2~3cmほどの球状のものです。加齢により女性ホルモンが低下すると自然消失します。そのまま放置した場合でもがん化することはごく稀です。

・葉状腫瘍
繊維線種よりしこりが大きく、悪性化することもある要注意が必要な腫瘍ですので定期的な検査通院が必要です。

・乳管内乳頭腫
乳頭から分泌物が出るなど悪性のイメージが高いですが、悪性化することはほとんどありません。

・石灰化
石灰化はカルシウムが沈着することによって起きる現象です。石灰化は乳がんの病巣にできることもありますので、マンモグラフィでの検診が重要です。

まとめ

乳がんは一般的に痛みが症状として現れにくいといわれていますが、けっしてその可能性がゼロというわけではありません。気になる症状がある場合には、自己診断せずに医療機関を受診するようにしましょう。

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