自動車を手放したり、高齢や病気が原因で乗らなくなった時など、自動車保険を解約することがありますよね。その時に覚えておきたいことがいくつかあります。解約の手続きをいつするかによって、得をしたり損をしたりするので、コツをつかんで賢く解約の手続きをしましょう。
【中断証明書を取る】
自動車保険は無事故を続けることで割引が得られる「等級」があります。7等級以上で中断証明書の発行条件を満たす場合、新たに契約する際に前の等級を引き継げる「中断証明書」を得ることができます。(詳しくは「自動車保険を中断するには」をご参照ください)発行は無料で、取っておけばその後10年間等級を引き継ぐことができますので、取っておいて損はありません。
ここで覚えておきたいことですが、中断証明書の発行条件を満たしていて、等級が20等級(もしくは最上)まで達していない場合で契約期間中に事故がなければ、満期日付で解約することで、『等級を1等級進める』ことができます。等級が上がるまで1年かかりますので、もし契約の11ヶ月目で解約したとしたら、等級も同じ等級を引き継ぐことになりますが、満期まで待つことで1等級上がった状態で中断ができます。等級が上がることで得られる割引が例え1~2%と微々たる違いだとしても、事故にあって等級が下がった場合を考えると、得られるメリットは大きいと思います。解約をする時は、すぐに解約をした方がいいのか、満期まで待った方がいいのかを考えて手続きしてくださいね。
【解約日に気をつける】
月払いで保険料を払っている場合、解約する日によっては大きく損をしてしまう場合もあります。保険は1日から始まって31日で終わるわけではなく、契約した日が基準になります。これを応答日といいます。多くの場合、保険料は日割りではなく月割りになるため、もし契約した日が5日なのに6日に解約したとすると、1日しか過ぎていないのに保険料は1ヶ月分支払わなくてはなりません。5日から始まった保険であれば5日に解約すると、保険料はその前日までとなりますので、損をすることはありません。もし最後の保険料を支払わないままにすると、中断証明書を発行していた場合はその効力を失いますので、保険料は最後まできっちり支払うことが必要です。
自動車保険を解約してしまうともちろん補償はなくなってしまいますので、乗れる自動車がある時には、万が一の大きい事故を起こしてしまった場合に備えて、任意保険に加入しておきましょう。