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医療保険ってどんな時に使えるの?

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生命保険の中でも近年加入者が増えている「医療保険」。

ケガや病気をしてしまう機会は生きている中で何度もありますから、医療保険に入ることはとてもよいことなんですね。では皆さんは、医療保険が一体どんな時に使えるか、ご存知ですか?

「かかった医療費を保障してくれるんじゃないの?」と思っている方は、もしかすると勘違いをしてしまっているかもしれません。

今回は、医療保険の具体的な保障内容についてお話します。

入院をした時の保障

医療保険とは、厳密に言うと「入院と手術をした時に保障を受けられる保険」です。

不慮のケガや病気で入院したり、手術をしたりした時の費用を、決められた範囲で保障してくれます。

入院をした時に受け取れる保険金は「入院給付金」と呼ばれることが多く、大抵の商品では保険金は「入院日数×日額」という計算で出されます。

最近の医療保険では日帰り入院から保障してくれるものが多くなっていて、中には入院9日目までは一律で日額×10日分の保険金を受け取れる、というよう商品もありますが、少し前の保険では8日以上入院をしないと受け取れない商品なども存在します。

入院給付金は1入院あたりの限度日数が決められている場合が殆どです。

この「1入院」の定義ですが、多くの場合はケガや病気で入院ののち退院をしてから、同じケガや病気が原因で再入院をすることになった場合は、前回の退院日から180日が経過していないと「1入院」として扱われます。

181日以上が経過していれば、原因が同一の入院でも別入院として扱われます。

また、前回の退院日から180日が経過してなくても、入院する理由が前回とは別のケガや病気であれば、別入院としてみなされます。

入院日額は、パンフレットなどでは1~2パターンほどしか記載されていないことがありますが、入院日額は5000円や10000円などの決められた金額だけでなく、6000円や7000円といったように1000円刻みで設定することができ、加入者の希望により変えられます。

商品ごとに決められる範囲は異なっていますので、注意が必要です。

 

手術をした時の保障

不慮のケガや病気を治すため、手術を受けた時に受け取れる保険金は「手術給付金」と呼ばれます。

また、入院をしない日帰りでの手術と、入院をして受ける手術とでは、受け取れる保険金が違うのが主流です。

さらに、商品によっては、胸を開いたり頭を開いたりするような大きな手術をした時は多めに保険金が受け取れるように設定されているものもあります。

手術給付金は、手術をすれば受け取れると言い切れず、対象にならない手術もあります。

前提条件として「不慮のケガや病気を治療する目的で行う手術」「公的健康保険が適用される手術」が挙げられていることが多く、この二つを満たしていても、例えば虫歯の治療などは対象外とされている場合があります。

手術給付金の保険金は、入院日額から計算されるものが多く、上記の例でいうと、日帰り入院では「入院日額×5倍」、入院をして受けた手術は「入院日額×20倍」といったように、手術の種類によって決められた倍率を入院日額にかけた額を支払います。

 

受け取れる保険金は入院日額を基準にしているものが多い、と書きましたが、商品の中には「実損填補型」のものもあります。

入院や手術などにかかった費用を、決められた上限内で全額保障する、というものです。

日数や倍率で受け取れるタイプは生命保険会社の商品、実損填補型は損害保険会社が販売していることが多いです。

 

それ以外の保障


以上の二つが、医療保険の基本となる保障です。

この二つ以外にも、オプション(特約)という形で保障を足すことができます。

どんなものが付けられるかは商品によって様々ですが、「先進医療保障特約」は現在ほとんどの医療保険商品につけることができます。

また、女性特有の病気が原因で入院や手術をした時には、通常の保障に更に上乗せして保険金を受け取ることが出来る「女性疾病保障特約」も多いです。女性は男性と比べて病気にかかってしまう部位が多いためです。

それ以外には、がん・脳卒中・急性心筋梗塞の内どれかにかかり、所定の状態になったら一時金が受け取れる保障や、退院後の通院費の保障、亡くなってしまった時の保障など、種類は多岐に渡ります。

 

これらは、先ほど書いた通り「オプションとして」付けることができます。逆に言えば、オプションとして付けていなければ、保障されない場合がほとんどであるということです。

入院、手術の主契約のみの医療保険に入っている場合は、病気をして病院に通っただけでは保険金を受け取ることはできません。

まとめ


以上が医療保険の保障内容のお話になります。

ポイントをまとめると、

  • 医療保険=ケガや病気を治すために、入院や手術をした時の保険
  • 入院給付金は日帰り入院から保障されるものと、そうじゃないものがある
  • 手術給付金は手術内容などで受け取れる金額が違う場合がある
  • 入院・手術以外の保障はオプション。付いていないと保障されないかもしれない

になります。

今医療保険に入っていて、一体どんな時にどういった保障が受けられるのか分からない時は、保険証券に記載されていますので確認してみると良いでしょう。

また、契約をした時に受け取る「約款」には、更に具体的に保障の対象が書かれていたりします。もちろん、保険に詳しい人に聞いてみるのも早く確実な方法です。

保険は時代によって内容がどんどん変更されていきます。せっかく入った保険ですので、いざという時「保障されないなんて知らなかった!」と

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