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C型肝炎とは?原因となるウイルスの感染経路とは

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血液を介して感染するウイルス

C型肝炎ウイルスに感染することが原因で起こる肝炎をC型肝炎といいます。C型肝炎ウイルスに感染する経路は血液です。空気感染や経口感染はなく、既に感染している人の血液が、他の人に血液の中に入ると感染します。

日本での感染者の多くは、1989年にC型肝炎ウイルスが発見される前、輸血や血液製剤もしくは汚染された注射針の使用によるもので感染していました。そのため現在では使い捨ての注射器の普及や、献血時の検査の確立により医療行為で感染することはまずなくなりました。

現在考えられるC型肝炎ウイルスの主な感染経路

現在問題になっているのは、ピアス、入れ墨、覚せい剤などを回し打つこと、そして不衛生な状況の鍼治療、あとはまれですが性交渉によるものなどの水平感染が考えられます。

また、妊娠中の母親がC型肝炎ウイルスに感染していると、出産時に産道で血液を介して赤ちゃんに感染する可能性があります。母から子へ感染する垂直感染が発生する確立は5~10%程度と低めです。

B型肝炎ウイルスの感染経路としては母子感染が多くみられますが、C型肝炎ウイルスの場合感染率は低いです。仮にC型肝炎ウイルスに母子感染で感染したとしても3割の子供が3歳までに自然治癒します。もしも自然治癒しない場合は、成人まで経過観察していくことになります。

感染しているかどうか調べたい時は

C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかについては、医療機関や保健所で血液検査を実施すれば簡単にわかります。もしもC型肝炎ウイルスのキャリアの場合、ウイルス量、種類、肝臓の状態などが確認できるので治療するべきかどうかの判断もできます。

もし感染していたら…

C型肝炎ウイルスに感染していた場合には治療が行われます。その目的はウイルスを完全に排除すること、そして肝臓の炎症を抑え進行を遅くすることです。

ウイルスを排除できれば、肝がんまで進行してしまうことを防ぐことができます。もし治療で完全に排除できない場合や、身体の状況によって治療が難しい場合でも病気が進行することを遅らせる治療方法を実施します。

平成20年度からC型肝炎のインターフェロン治療については厚生労働省と各都道府県によって医療費助成も実施されています。

C型肝炎ウイルスが感染する原因は血液、そして血液がまじった体液を介することです。もし自分や家族、周りの人が感染していた場合には、他の人に感染させないように、かみそりやひげそり、歯ブラシの共用は控えましょう。感染者が女性の場合は、月経中とその直後の性交渉は控える必要があります。血液や体液が間接的、直接に付かないように注意をすれば、日常生活で感染する危険性はほぼありません。

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